Happy New Yearの発音が違う?! 〜アメリカ英語とイギリス英語の違い〜
こんにちは。
アメリカ英語とイギリス英語、発音も綴りも異なる単語が多いのはご存知かと思います。もっと言うと、オーストラリア英語は更に発音が違うし、アメリカ国内でも州によって全く発音が異なります。同じ言語を話しているはずなのに、発音が違いすぎてお互いの言葉を理解できないというのはネイティブの方もよく言っていることだし、単語によって綴りが異なることがあるのは日本でも習いますよね。
私個人的には、アメリカに住んでいる上、友人もイギリス人やオーストラリア人に比べてアメリカ人の方が多いため、どちらかというとアメリカ寄りの英語が理解しやすい…と思っていました!昔英語かなり熱心にを勉強していたこともあり、アメリカ人の言うことも専門的なことを除けば大抵理解でき…あまり不自由していないと思っていた(驕っていた)のですが。
この年末年始で気付いたのです。
自分が思っている"Happy New Year"の発音と、アメリカ人が言っている"Happy New Year"が違うことに…!
Happy New Yearの発音が違う?!
Happy New Yearの意味
まず、上記の意味について。年賀状にもよく書かれているフレーズですし大体わかりますよね。そう、「あけましておめでとうございます」で間違いありません。ただ、英語では年末に言う「良いお年を」も"Happy New Year"です。
つまり、年末最後に会う時に"Happy New Year!"と言って別れ、年始に会っても"Happy New Year!"と言う。
まぁ、とはいえ初めてアメリカで年末年始を過ごしてみて、こちらの方は日本人ほど年末年始の挨拶に重きを置かないものだと感じましたが…。年始初めて会うのに「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します」的な挨拶を飛ばして"Hey, by the way..."と普通の会話に入るのは日本ではあまり見ない光景ですよね。
Happy New Yearの発音の何が難しいのか?
よく言われるのは、Yearの発音ですよね。我々日本人にとっては、YearとEar(耳)の発音の違いを上手く表現できず、"Happy New EAR"と言ってしまっているように聞こえる、と。
このブログを書くにあたり一応ネットで「Happy New Year 発音」などと日本語サイトを検索してみたのですが、"Year"の発音に特化した記事や動画しか見つけられませんでした。
確かに、Yearの発音は難易度が高いです。
でも、私が今回言いたいのはそこではありません。
え?「New」の発音ってそれでいいの?!
この年末年始、アメリカ人たちが言う"Happy New Year"を何十回と聞いてきました。その度に疑問に思うことがあったのです。なんか、おかしい?
初めて聞いたときは微かな違和感だったのですが、聞けば聞くほど「なんか変!」と確信していきました。何が変って、「New」に妙なアクセントが置かれているように聞こえたのです。
上手く伝わるかわからないのですが、私が思っていた"Happy New Year"は、平たく言うと「ハッピーニューイヤー」(イヤーの発音はさておき)、日本でもよく耳にするパターンの発音だと思います。英語の授業でもそう習い、テレビでもそう言い、Youtuberたちもそう言っていました。
でも、アメリカ・カリフォルニアで聞く"Happy New Year"はどうしても「New」に変なアクセントが置かれているように聞こえ、もっと言うと、「ニュー」が「ヌー」に聞こえるのです。(しかもNewの発音がSueと同じトーン)
違和感の正体
もしかして、「良いお年を」と「あけましておめでとう」で違う発音を使い分けている?などとも考えたのですが、気になってインターネットで言語学系の記事を読み漁っていたら違和感の正体がわかりました。
なんと、アメリカ英語とイギリス英語の違いだったんですね。
私に英語の基礎を教えてくれたのはイギリス人の先生でした。その後アメリカ英語に囲まれる機会が多かったからと言え、きっと基礎にはイギリス英語が残っていたのでしょうね。それで、アメリカとイギリスでの「New」の発音の違いに違和感を感じてしまったようです。
「New」の発音の違い
アメリカでは「ヌー」 イギリスでは「ニュー」と発音するようです。
こちらのポッドキャストで詳しく紹介されています。
「New」の他にもavenue, revenue, nutritionなど…。むしろ今まで英語を話して生きてきてなんでこの発音の違いに気づかなかったんだろう?という気もしますが、長い文章の中ではなく、"Happy New Year"のように短いフレーズの中に使われていて、毎日何度も何度も耳にしていたからこそ違いに気づけたのかも知れません。
以上、非常にマニアックな話でしたが、来年からはYearだけでなく、Newの発音にも気を付けて年末年始の挨拶を行う必要がありそうです…。え、Happyの発音もおかしかったらどうしよう。たった三語の挨拶なのに、奥が深いですね。言語って、このようにいつになっても新しい発見があるから好きです。