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ロサンゼルスからお送りするドタバタ滞在記

アメリカの幼稚園① 〜制度の違いと学校選びのポイント〜

こんにちは。

9月になりましたね。アメリカでは新学期の季節です。桜が咲いていないせいでしょうか?日本の3月4月と違って、「出会いと別れ…(涙)」みたいな雰囲気は一切ないような気がします。

桜が咲いてないからとか、ヤシの木に囲まれてるからとかじゃなくて、きっと新学期を出会いと別れの季節と捉えてちょっとセンチメンタルになれたりするのは、日本的な美意識のひとつなんじゃないかなぁと思いました。

 

さて。そう、新学期。

長男がついにアメリカで現地の幼稚園に入園する日がやって参りました。日本では1歳から保育園に通っていたものの、英語の環境で預けるとなるとやはり親子ともに壁が立ちはだかります。ちなみに息子以外の日本人はゼロです。誰も日本語がわからない、みんな当然のように英語ネイティブ。

 

制度も、雰囲気も、言葉も違うアメリカの幼稚園。私たち家族が見たそんな幼稚園の様子を何回かに分けてお届けできればと思います。

今回は、制度の違いと我が家の学校選びのポイントについてです。

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幼稚園制度の違い

6歳以下の子が通える園の種類

日本ではよく「保育園にする?幼稚園にする?」などという会話を耳にしますが(最近ではこども園も増えていますね)、アメリカではちょっと分け方が異なります。

0歳児〜の預りはDay Care、Nursery、Pre-schoolとあり、その後ほとんどの子が4〜5歳でKindargertenに上がります。

日本では両親共に働いているか否かによって預ける園が変わってくることが多いかと思うのですが、アメリカではほとんどの家庭が共働き。どの園でも延長保育が当たり前のように存在しています。

 

Kindergarten=幼稚園ではないの?

渡米する前までは「Kindergarten?それって幼稚園のことでしょ?」と思っていました。実際辞書で調べてみてもそのように出てきます。

ところがどっこい。調べを進めてみるとどうやら日本でいう年長の学年のみをKindergarten(以下K)と呼ぶことがわかりました。しかも、アメリカではKから義務教育とされ、園が小学校に付属しているのです。

 

アメリカでは私が専業主婦になるため、我が子は日本でいう幼稚園(延長保育不要)のような所に預ける予定でリサーチを進めていました。すると、まさかのまさか。長男の場合Pre-schoolにもKにも入れないことが発覚したのです。

 

カリフォルニア在住の9〜12月産まれは特別扱い?

実はカリフォルニア州にはPre-schoolとKの間にTransitional Kindergarten(以下TK)と呼ばれる学年が存在します。

このTKですが、9月2日〜12月2日の間に5歳になる子専用の学年で、その間に誕生日が該当する子はTKを経た後にKに進み、その後小学校1年生に進級することになります。

 

では、なぜこのような制度になっているのか。

日本では年度の始まりが4月で、4月2日産まれが学年の区切りとなりますよね。カリフォルニア州では以前から8月末〜9月に年度が始まっていたにもかかわらず、区切りの誕生日が12月3日だったようです。

え?なんで?おかしくない?!

って思いますよね。私も思います。全くその通りです。偉い人たちがそのことにやっと気付いたのか、それともやっと重い腰を上げたのか、2010年頃に区切りの誕生日を12月3日→9月1日に変更したそうです。

いきなりーーーーー!!!???

つまり、Kに進級予定だったはずの子達のうち、9月2日〜12月2日の間に5歳になる子は、Kの入園資格がなくなってしまったということ。

というわけで、2012年にその救済策としてTKを立ち上げ、以前はKへの入園資格があったにもかかわらず制度変更により入れなくなってしまった子達の受け皿となったのです。

要は「9月2日〜12月2日の間に5歳になる子はK(年長)に入るにはまだちょっと幼いから、TKで一年余分に準備してから来年Kに進んでね♪」ということらしいです。

うーん、なんとややこしい。

 

そう、ドンピシャで秋生まれの長男はTK該当者だったのです。

 

でも英語ができない長男の場合、その方がむしろ都合がよいかな、ということでラッキーと捉えちゃいます!ちなみに地元のママさんたちの話によると、8月以前の産まれでも「ゆっくり学んで欲しい」とあえてTKに入れて2年間幼稚園に通わせたり、9月以降の産まれでも「うちの子は発達も早いからKに入れて下さい!」と頼んで飛び級させたり、と結構自由度が高いみたいです。

 

というわけで長男は今年度はTK、来年度はKに通い、その後Grade 1(小学1年生)に進むことになりました。

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学校の選び方

今回Public School(公立)の話をしていきたいと思います。

先述の通りKは小学校に付属しており、つまり小学校の数だけKがあります。しかし、TKとなると設置している学校がかなり限られてしまい、市内に数校しかありません。

まぁ、TKの該当者自体が毎年9月2日〜12月2日の間に5歳になる子供だけなので、そもそも数が少なくTKの需要が低いんですよね。仕方のないことです。

 

我が家の場合、渡米が決まった時点でTKの一次申し込みが終了しており、最終締め切りも渡米後間もない時期に迫っていました。そのため日本にいるうちにネットで色々調べていました。ではどのように通うTK(小学校付属のため、学校)を選んだか。あくまでも我が家の場合ですが、主に以下の2点を基準に選びました。

スクールランキング

日本の公立小学校や幼稚園にはないシステムだと思うのですが、アメリカでは学校に点数がつけられています。10点満点で評価されるその点数でランキングが発表され、学校側はそのランキングの点数を高めるために日々統一テストの点数底上げを図ったり、児童の出席率を高めるよう努力しているようです。

尚、ランキングサイトはいくつかあるのですが、そこには学校の点数やランク以外に

  • 人種の比率
  • Free lunchの比率(低所得等、特定の条件を満たす家庭の子は無料や割引価格で給食が食べられます→つまり、Free lunchの比率が高いと低所得層が多い)
  • 先生と児童の割合(ちゃんと先生が児童ひとりひとりを見られるか?)
  • 保護者の口コミ

等が載っています。

私たちは申し込みの締め切りが迫っていたため渡米後に十分な情報収集ができないだろうと踏んで、日本にいるうちにランキングサイトを熟読してある程度目星をつけておきました。

我が家は付属小学校の学力より治安問題やイジメの少なさを重視したかったので、どちらかというと10点満点の点数より、詳細情報の方を重視しました。

ちなみにこの点数、5点以上あれば治安的な問題はほぼクリアと言われているそうです。その後点数が高ければ高いほど学力や先生の質ややる気(笑)が上がっていくようです。

 

ランキングについては、Google等のサーチエンジンで「お住いの市 学校の種類(Elementary School等) ranking」等と検索してみるといくつか出て来るかと思います。

 

見学

こうしてネットの情報である程度志望校を絞った後渡米。到着したその週から志望校に電話をかけまくり(タジタジ…!)、家族でゲリラ見学をして回りました。我が家の場合親が一番大切にしたかったのは息子本人が気にいるかどうか。言葉がわからない新しい環境だから、せめて本人の意見を大切にしたかったのです。

というわけで見学の後本人が選んだ幼稚園に即決。ランキングがより高い学校もありましたが、息子本人が楽しく通うために自分で選んだ園に申し込みました。

ちなみに志望理由は「教室のおもちゃが楽しそうだったから」と「園庭に三輪車がたくさんあったから」の2点です(笑)

いいんですそれで。本人が気に入ればそれが一番です。(まぁ、実際は事前に親がある程度絞った中から見学に行ったから、そこからならどこを選ばれてもOKだったわけですが…)

 

以上、幼稚園の制度の違いと、我が家の学校の選び方でした。恐らく幼稚園くらいのお子さんがいる方以外には非常につまらない情報が続くと思うのですが…次は幼稚園の申し込み(予防接種、入園前健康診断、歯科検診についても)について書きたいと思います。