アメリカの幼稚園④ 〜School Supply Listって何?〜
こんにちは。
カリフォルニアの公立小学校付属Transitional Kindergarten(以下TK)のシリーズ続編です。
これまでの話はこちらからどうぞ↓
アメリカの幼稚園① 〜制度の違いと学校選びのポイント〜 - Eat, Laugh, Love... a life in LA
アメリカの幼稚園② 〜ドタバタな申し込みとハチャメチャな予防接種〜 - Eat, Laugh, Love... a life in LA
アメリカの幼稚園③ 〜入園前の英語テスト〜 - Eat, Laugh, Love... a life in LA
無事幼稚園(TK)に入園が決まったある日、通うことになる学校のホームページを見ていました。するとお知らせページに学年ごとの"School Supply List"というものがアップされているではないですか。
今回はその"School Supply List"とはなんぞや?という話と、それを知らなかったがためにトンチンカンな買い物をしていた私についてです。
School Supply List?
ホームページにアップされていたもの
アップされていた情報は以下の通り。
- Pencils(鉛筆)
- Glue sticks(スティックのり)
- Crayloa colors(Crayolaブランドのクレヨン)
- Black Sharpie pens(Sharpieブランドの黒いペン)
- 1 inch binder(1インチ厚のバインダー)
- Kleenex(Kleenexのティッシュ箱)
- Clorox wipes(Cloroxブランドのウェットティッシュ)
- Gift cards to Target, Lakeshore, CM Supply(Target, Lakeshore, CM Supplyのギフトカード)
以上。
…?えーーーっと。
要は幼稚園の持ち物ということよね?新学期になったらリュックに上記のものを詰めて持たせろということね?と解釈。
具体的な指示や個数も明記されておらず、自宅に新学期に向けての資料なども届いておらず。偶然見たホームページに載っていただけ。おっと危ない、見てよかった。さすがペーパーレス化が進んでいるアメリカ、情報は自分でオンラインで取得しろということね!と勝手に納得しました。
それにしてもアメリカの幼稚園はクレヨンも自前で用意するのね…?!と若干不思議に思いながら、上記リストを握りしめてTargetへ出向きました。
指定品を探す
Targetに行くと、新学期前ということもあり文房具の特設会場ができていました。えっと、うちが買う必要があるものは…
Pencils(鉛筆)
これは家にあるのでOKじゃない?日本から持ってきた子供のお気に入りのキャラクターの鉛筆があるから、それを持たせれば少しは幼稚園が楽しくなるかも!と購入せず。
Glue sticks(スティックのり)
2本入りパックを購入。「1本で良いのでは」と思いつつもバラ売りがなく、2本入りか10本入りくらいのものだった為少ない方を。この時「10本入りとか1年あっても使い切らなくない?!」と鼻で笑って素通りした私のバカ…。(お子さんがアメリカの学校に通った経験がある方はもうおわかりですよね)
Crayola colors(Crayolaブランドのクレヨン)
これは新品同様の24色入りが家にあるからそれを持たせればよし!と購入しなかった私のバ…(略
Black Sharpie pens(Sharpieブランドの黒いペン)
この日Targetで探すまでSharpieが何かも知らなかった私。Sharpie?Sharp(鋭い)ペンってことかな?と勝手に想像していたらそのようなブランド名があることが発覚。その中でも黒いペンは油性と水性があり悩みましたが、「幼稚園児に油性ペン使わせないよね?!」と思い勝手に水性の2本入りを購入した私の…(略
1 inch binder(1インチ厚のバインダー)
1 inch binderって何?と思いながら売り場に行くと沢山売っていました。要はバインダーの厚みが1インチということらしいです。子供と「幼稚園で何色のバインダー使いたい?」「緑のかっこいいやつがいい!」というやりとりを経て、息子が気に入った緑の品を購入。「やったー!幼稚園に行ったら毎日緑のバインダー使うんだー!」と喜ぶ我が子。あぁ…。
Kleenex(Kleenexブランドの箱ティッシュ)
家にあるの1箱持っていけばいいよね、と購入せず。それにしてもアメリカの幼稚園は箱ティッシュを持参するの?小さな机に1人1つ箱ティッシュを置いておくのかな?なんか邪魔じゃない?みんなでシェアすれば良いのに…と思いつつも、郷に入っては郷に従えってか…とスルー。
Clorox wipes(Cloroxブランドのウェットティッシュ)
そもそもClorox wipesって何?!とネットで調べてみると、日本にもよくある筒状のプラスチックケースに入っているお手拭きのことでした。そんなのも1人1つ?!ティッシュもお手拭きも?!と疑問に思いながら3つ入りパックを購入。内1つを幼稚園用にキープし、残り2つは自宅で掃除用に使い始めました。
Gift cards to Target, Lakeshore, CM Supply(Target, Lakeshore, CM Supplyのギフトカード)
何故ギフトカードが必要なの?先生が使う用に寄付とか?Targetは近くにあるから分かるけれど、Lakeshore, CM Supplyって何?(学校用品専門店らしい)と思いとりあえずTargetのギフトカードを持ってレジへ。するとレジの方にいくら分チャージするかを聞かれ、学校からの指定がないので迷いつつ「10ドル…?」と適当に答えました。
何が何だかさっぱり分からずとりあえず購入してきた品々。
新学期の準備
帰宅し、幼稚園初日に持って行く荷物をまとめてみる。
上記の品々に加えて必要なものリストを探すが…ない。
オンライン上では、「上着には名前を書いておくこと」としか書かれていない。
え?他のものには名前いらないの?上着以外の洋服は?買ってきた文房具は?
文房具に名前書かないわけないよね?日本のお道具箱のように鉛筆やクレヨン一本一本に名前シール貼ったりするよね?…と思いつつ、ホームページには何の指示もアップされておらず。生徒はもちろん先生方も夏休み中なので問合せ窓口もなく。確認できる友人なんてもちろんおらず。
この時点で新学期の10日前。
日本の保育園時代の持ち物
日本の保育園や幼稚園は、かなり細かく持ち物の指定がありますよね。
我が子がお世話になっていた保育園は毎日の持ち物として
- 前日持ち帰ってきた着替えの補充
- ストラップ付き水筒
- おしぼりタオル2枚
- ループ付きタオル1枚
- 汚れた着替えを入れるビニール袋
- コップ2個(給食時用と、うがい用)
- 連絡帳
を必ず持参していました。
その他保育園に常備しておくものとして
- 着替え2〜3セット
- レインコート
- スモック
- フェイスタオル
がありました。持ち帰ったら補充です。柄などの指定も細かくありました。そして、それが当たり前だと思っていた私はアメリカの幼稚園から細かい指示が来ないことに不安を隠せませんでした。
ついに幼稚園から手紙が届いた!
入園4日前。ついにポストに幼稚園からの手紙が!きっとここに全ての持ち物が書かれているのね!それにしても遅いよ…と思いながら手紙を開封。
持ち物について書かれていたこと
「上着には名前を書いておくこと」「School Supply Listはホームページに掲載したのでよろしくね」
以上。
…え…。全然わかりません。
だから他の持ち物はーーー?!と思いながら、指示がないけれど鉛筆やクレヨン一本一本に名前を書く作業はもういい加減始めないと間に合わない…と準備開始…しかけたところで、どうしても引っかかったのが
「上着には名前を書いておくこと」
どうして「上着」と指定しているの?それよりクレヨン一本一本に書かないとどれが誰のかわからなくなるよね?ということ。無駄な作業はしたくないので、念のためGoogle先生に聞いてみました。
『School Supply List アメリカ 何』 笑
すると何ということでしょう!!まさかの事実が発覚したのです。
School Supply Listとは何だったのか
それが明確に何なのかを書いている記事などは見つけられなかったのですが、何と、個人の持ち物ではなかったのです!
要は、School Supply List=学校へ寄付する品々。各生徒が家にあるものや買ったものを持ち寄り、クラスに寄付し、それをみんなで使うという方式だった模様。しかもみんなが全部持ち寄らないといけないわけではなく、余裕がある人ができる分だけを持ち寄ろうということらしい。
…聞いてませんけど…。
そんなのどこにも書いていなかったし、誰も教えてくれなかったし、私は疑問に思いつつもギフトカードまで買ってしまったのに!!と何だかがっかり。
そりゃそうですよね、幼稚園児がひとり1箱MYクレヨン、箱ティッシュ、ウェットティッシュ等を持って行くなんてなかなか考えられませんよね。私はてっきり「アメリカはそういうものなのか…」なんて勝手に納得して買い揃えていました。
ということは、息子のお気に入りのキャラクター入りの鉛筆は寄付したくないし、Black Sharpie Pensとは水性ではなく先生が使うように油性を選ぶべきだったのでは?!と今更気付いて溜息。
ちなみに息子の幼稚園のSchool Supply Listは項目が少なかった方で、他の幼稚園(TK)ではもっと多いところもあるし、学年が上がると項目が増えるようです。勉強に使う用品はもちろん、全サイズのジップロックとか(!)。うちも全サイズのジップロックが指定されていたら流石に「何かがおかしい」って気付けたかな…?笑
そして幼稚園初日
School Supplyの提出
幼稚園の初日については別記事で改めて書く予定ですが、School Supplyについて。
私は買い揃えた品を最小単位で紙袋に詰めて持参しました。「余裕がある人ができる分だけを持ち寄る、余裕がなければ持ち寄らなくてOK」とGoogle先生や他のアメリカ在住の方々のブログから理解したので、全種類用意した私はドヤ顔で先生に提出。
すると何ということでしょう。他のお母さんたち…!ティッシュなんて1箱ではなく、8箱入りパック等をじゃんじゃん寄付しているではありませんか。鉛筆も、スティックのりも、何もかも大量に入っているパックを出しているではないですか。
あの時Targetで10本入りのスティックのりを鼻で笑った自分を殴りたい程恥ずかしかったです。
ハァ…。異国で暮らすって、こういうことですよね。アメリカ人にとっての「当たり前」がわからないんですよね。
アメリカではボランティアや寄付が当たり前に行われているので、皆さん奉仕の精神を持って学校に尽くしているように思えます。私も、少しは見習って幼稚園・学校のためになるようなことをしていきたいと思います。
以上、School Supplyにまつわる私のトンチンカンな行動でした。
次回の幼稚園シリーズはBack to School Nightと幼稚園への提出物について書きたいと思います。