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ロサンゼルスからお送りするドタバタ滞在記

アメリカの幼稚園⑤ 〜Back to School Nightと鬼の提出物祭り〜

こんにちは。

先日からゆるりと更新しているカリフォルニアの公立小学校付属Transitional Kindergarten(以下TK)シリーズの続編です。

ドタバタでSchool Supply Listも揃え終わり、ついに迎えた幼稚園初登園日の前夜。Back to School Nightが開催されました。 

今回はそのイベントと、新学期に向けた提出物の山についてです。

 

 

Back to School Night…?

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そもそもBack to Schoolとは?

"Back to School"は直訳すると「学校に戻る」となるのですが、「新学期」「新学期のための〜」などを指す言葉です。何故そのような言い方をするかというと、アメリカは夏休みが2〜3ヶ月あった後新学期が始まるので「ながーい夏休みを終えて学校に戻ろう!」というニュアンスになるのですね。

文房具なども"Back to School Sale"が開催されるし、学校の近くの美容室は「新学期を綺麗な髪型で迎えよう!」とポスターを貼って"Back to School Discount"(新学期割引)を用意していました。

ではBack to School Nightとは?

何だか新学期前夜のパーティーのような響きですね。でも実際は保護者と児童を学校に呼んで行う保護者説明会のようなものです。行われたことは主に

  1. 校長先生から保護者向けの話
  2. 各学年の先生の紹介
  3. 新年度の教育方針などの説明
  4. 各クラス毎の説明

などでした。

平日の夕方から始まったにもかかわらず両親揃って参加するご家庭が多く、それだけどこのご家庭も教育熱心…というか、アメリカでは父親の育児参加率が高いことが窺えました。

教室で見た子供達の光景

あくまでも我が子のクラスの場合ですが、実際新学期で使う教室に向かった後、まずは先生が子供達を集めて絵本を読んでくれました。その絵本はズバリ"The Night Before Kindergarten" -- 幼稚園初日の前夜をドキドキした気持ちで過ごす子供の気持ちを描いた絵本でした。

そこですごいなーと思ったのが、読み始める前に先生が「この絵本を知っている人?」と聞いた時。クラスの子達が一斉に手を挙げて「知ってるー!」だとか「知らないけどThe Night Before Christmasみたいだね!」「The Night Before ChristmasならDVD観たことあるー!」「僕はね」「私はね」とベラベラ喋り始めたこと。

初対面ですよ?!初めての教室、初めて会う先生ですよ。そんな場面でもベラベラ喋り続ける子供達と、みんなの後ろにちょこんと座って呆気にとられる我が子。いやぁ、さすがアメリカでは子供達もどんどん主張していきますね。前途多難。

親として、人として、反省

ここで私が反省したいこともありました。子供達が先生の話そっちのけでベラベラ主張し始めた時、私、笑ってしまったんですね。これって日本で良くある現象だと思うのですが、例えば幼稚園や保育園の参観で何か面白い主張をする子がいるとクスクス笑いが起きたりしませんか?決してバカにしているわけではないのですが、何というか、「可愛いな」という気持ちが笑いを引き起こしてしまう。

でも、欧米人はこのような時、笑わない気がします。誰かが一生懸命喋っているのだから、一生懸命耳を傾けて聞く。例え子供がズレた(可愛い)ことを言っていても、それを笑ったりはしません。

それなのに私は反射的に笑ってしまった。実はこの時隣で夫も笑っていたのですが、クラスで他に笑っている人はいませんでした。あぁ、反省。笑われた子からしたら傷付きますよね。

 

これって多分文化の違いだと思うのです。日本と欧米のお笑いが違うのと似ている気がします。

日本のお笑いでは、それが良いかどうかは別として、人のことを笑うことがありますよね。いわゆる「ブスいじり」などがまさにそれですよね。

個人的に記憶に残っているのが、何年か前に朝の情報番組を観ていた時のこと。確かアリアナ・グランデがスタジオにて出演していて、某女性芸人さんが「マイケル・ムーア監督じゃねぇよ!」「シュレックじゃねぇよ!」とやるのですが全然ウケないんですね。

ウケないどころか、どうにかアリアナを笑わせようと躍起になる日本側の出演者たちに対して、アリアナはどんどん真顔になっていく。それで最終的には「あなたはシュレックじゃないわよ!可愛いわよ!」みたいな事を言ってフォローしたのです。芸人さんとしては笑ってもらえないことが悲しい・悔しい・逆に恥ずかしい?といった感覚になるのかも知れませんが、アリアナとしては「誰かを笑う(嘲笑う)なんてあってはならない」という気持ちだったのではないでしょうか。

10年以上前は欧米でも人種差別的なことを言って笑いを取るようなことが多く見受けられた気がするのですが、最近はあまりそのような光景を目にしません。(決して人種差別がなくなった訳ではありませんが。)人を笑ってはいけないという風潮が強くなっているのでしょうか?

ちょっと論点が違うのかも知れませんが、安易に人を題材に笑ってはいけない。肝に銘じたいと思いました。

 

その後教室で行われたこと

随分話がそれてしまいましたが、絵本を読んだその後。子供達は副担任と園庭に遊びに出て、保護者たちは教室内で担任の先生の説明を聞きました。先生はパワポ等を使って自己紹介や今学期の目的などを説明した後、Back to School Night Packetと呼ばれた配布物について説明。

その中には読むべき書類や記入すべきフォームが山ほど。今晩帰ったら読んで下さい、と言われる。

そして1日の流れを説明したり、連絡帳のシステムの案内があった後流れ解散。

ん?結局持ち物の話とかされてない?!と思い解散後に先生を捕まえて質問。そこでお弁当、おやつ、水筒、念のための着替えを毎日リュックに入れて登園するよう指示がありました。それって結構大切なことなんじゃないの?みんなに言わなくていいの?!と思いましたが、どうやら午前の中休みにおやつを食べることも常識らしく、皆さん普通にご存知でした。

 

恐るべしBack to School Night Packet

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帰宅するともう夜。急いで子供達に夕飯を食べさせ、お風呂、支度、寝かしつけ。翌日は幼稚園初日なのでもうバタバタと全てを済ませ、遅い時間にリビングに戻り書類の山を開いてみると…!

読まないといけない書類や署名しないといけない契約書が多すぎる!

書類は当たり前のように各種何十ページもあって、それを読んだ上で署名するというTHE契約社会アメリカあるある。緊急連絡先やアレルギーや保険やなんやらかんやら書かないといけない書類が山積みでした。

こんなに読んだり書いたりしないといけない書類があるなら事前に家に郵送してよ!と憤りながら読み進めましたが、きっと先生も夏休みはしっかり満喫し、新学期の1週間くらい前に出勤して資料を作り始めたんでしょうね…。

その後夜中の1時だか2時まで読んだり書いたり署名したりしていましたが、もう眠気の限界が来たのでギブアップ。そもそもこんな膨大な量の提出物を一晩で用意してくる人いないでしょ!とタカをくくって迎えた翌日。

 

なんと提出物BOXには皆さんが仕上げて来た書類の山、山、山!ウソでしょ…。皆さん、Back to School Nightが終わって帰宅してから一晩であんな鬼のような量の書類を仕上げて来ただなんて。再び反省です。

 

 

以上、Back to School Nightと、膨大な量の提出物についてでした。

次はいよいよ幼稚園初日について書きたいと思います。