Eat, Laugh, Love... a life in LA

ロサンゼルスからお送りするドタバタ滞在記

アメリカの幼稚園⑥ 〜そしてついに迎えた初日〜

こんにちは。

カリフォルニアの公立小学校付属Transitional Kindergarten(以下TK)シリーズの続編です。

 

渡米してから数ヶ月、ずっと自宅で過ごした長男。まだ1歳のうちから保育園に通っていた我が子と働いていた私にとって、それは毎日朝から晩まで一緒に過ごす貴重な日々でした。

でも泣いても笑っても新学期の朝はやって来ました。いよいよ、初登園です。

息子にとって初めての海外生活、そして初めての英語環境。人見知りが激しい我が子にとって新しい環境で越えなければならないハードルは高く、多く、親子共に不安が募ります。

 

いざ、出陣

f:id:eatlaughlove:20180925061032j:image

登園方法

一部徒歩通学やスクールバス通学の児童もいるものの、完全クルマ社会のこの地域では車で登園している子が圧倒的に多いです。というか毎朝見ている感じだと95%が車で登園・通学しているのではないでしょうか。

我が家は幼稚園に歩ける距離ではないのでもちろんマイカー登園です。日本では完全ペーパードライバーだった私も、左ハンドル握って毎日時速65キロくらいで飛ばしつつ片道10分運転しています。

渡米直後は(というか渡米が決まった次の瞬間から)車を運転することが怖くて嫌で嫌でたまらなかった私も…半べそをかきながら練習した結果、なんとか近所なら運転できるようになりました!

ここまで来るまでに数えきれないほどクラクションを鳴らされたり、追い抜かされぎわに中指立てられたり、縁石に乗り上げたり。色々ありましたがなんとかやってます。というかやらないと生活できないので必死です。

登園時の手順

我が家がお世話になっている幼稚園では、教室に入る10分前に門が開き、大体以下の手順で支度をします。

  1. 教室の外のカゴに持参したおやつを入れる
  2. リュックからお弁当と水筒を出し、その3点を地面に書かれた出席番号上に置く(ランチバッグに入っているとはいえ、食べ物を地面に置くのもカルチャーショックでした…)
  3. 食堂でランチを買う子、その日延長保育を利用する子はリストに記入する
  4. ベルが鳴るまで園庭で遊んでOK
  5. 始業5分前のベルが鳴ったら(先ほどお弁当を置いた)出席番号上に整列
  6. 先生の指示にて一列に並んで教室に入り、親と別れる

初日の息子

泣くかな、泣くかな、泣くよね…と思いながら登園しましたが、上記ステップ1の時点で泣きました。なんなら車を降りるときからウルウルし、門を入った時点で顔を上げられなくなり、おやつを入れる頃には私にしがみついて離れません。

でも、それはそうですよね。言葉が全くわからないアメリカの幼稚園。周りにいるのは肌や髪の色も全く違う子供達。私が息子の立場でも泣いていたと思います。

そしてやっとの思いでおやつを入れ、ステップ2に移ろうとする頃には、泣くというレベルではなく、泣き叫んでいました。私にしがみつきながら「嫌だ!行きたくない!嫌だ!帰る!嫌だーーーーーーー」などと大絶叫大号泣。そのまま周囲の視線を集めながら始業時間を迎え、先生に引き剥がされて室内に連れて行かれました。

家に帰る車の中で私も正気ではいられず、息子が心配で心ここに在らず…結構危ない運転をしていたと思います。

 

おやつとお弁当

f:id:eatlaughlove:20180925055852j:image

幼稚園とその付属小学校には食堂があり、そこでもランチが買えるのですが、お世辞にもあまり美味しいとは言えないらしいです。また、ただでさえ不安な幼稚園生活。ご飯くらい安心できる母の味を食べさせてあげたいと思い、我が家はお弁当生活を選択しました。

日本にいた時は毎日保育園で自園調理されている美味しく・温かく・栄養バランスの良い給食にお世話になっていたのでお弁当は正直色々と大変なのですが、異国で頑張っている息子のためなら活力が湧いてくるので不思議なものです。

おやつは何を持っていく?

幼稚園では毎日9時台にRecess(中休み)があり、その時間帯でおやつを食べます。そのおやつはHealthy snackであるよう指定されており、カップケーキやお砂糖が沢山使われているものは禁止です。推奨されているのはフルーツ・野菜スティック・シリアルバー・プレッツェル等。

我が家は緊張状態でも食べやすいことを最優先に、初日からフルーツ2〜3種と、息子の好きなプレッツェルを少々詰めています。

ちなみに日本にいる時はプレッツェルを食べたことがなかった息子ですが、飛行機の中で配られたプレッツェルでその美味しさに感動したらしくそれ以来毎日のように食べています。我が家ではカリフラワーで作られたグルテンフリーのプレッツェルにはまっています。

お弁当は何を持っていく?

さて、問題なのがこのお弁当です。

日本の保育園でたまにあったお弁当の日に持って行っていたのは、おにぎり・肉料理・野菜料理・卵焼き…などのいわゆる日本のお弁当。私は元々お弁当作りが大の苦手ですが、それでも彩りに気を遣いながら子供が「食べたい!」と思ってくれるようなお弁当を作るよう心がけていました。

ただ、アメリカの子供たちが持ってくるお弁当は本当にカジュアル。ブラウンバッグと呼ばれる茶色い紙袋に、食パン2枚(もちろんそのまま耳付き)にピーナツバターとジャムを挟んだだけのサンドイッチとバナナ1本とか。翌日はそのバナナがりんご丸ごと1個に変っているだけだったり。

彼らにとって日本のお弁当は見慣れないもので、なにかとつっこまれることが多いと聞きます。もう少し学校に慣れた状態だったらそれでも「いいでしょ〜」と自慢(?)し返すこともできるのかも知れませんが、我が家では息子の性格を考えて、あえて周りの子達から浮かないお弁当を持っていくことを選択しました。

初日は、ハムとチーズのサンドイッチと、野菜スティック3種。以上。笑 しかも日本のお弁当箱ではなく、あえて周りの子達がするようにタッパーに入れて持たせました。

 

ちなみに…初日を終えた息子に周りの子達がどのようなお弁当を持ってきたか聞いてみたところ、「ピザとか」と言っていました。おおおおおおおおお、さすがアメリカ。仮に日本で子供のお弁当にピザを持たせることがあるとすれば、食べやすい一口サイズに綺麗に切ってお弁当箱に詰めてピックを刺して…となる気がしますが、こちらの子達はもちろんアルミホイルに包んでそのままブラウンバッグにIN!だそうです。このピザ、もしかして前日の夕飯の残り物とかかな〜なんて勝手に想像。

周りの子達のおやつやお弁当についてはまた別記事でまとめたいと思います。

 

初日を終えて

お迎えの時間

迎えの時間になると副担任と子供たちが校舎の外に整列するので、そこで保護者への引き渡しが始まります。初日は早めに迎えに行って待ち構えていると…なんと息子が笑顔で飛び出してきました!

やったー!!!!!

朝は心を鬼にして息子を送り出した私も、帰り際の笑顔を見た途端涙腺崩壊しかけました。あぁ、よかった…。もちろんこれで幼稚園に慣れた訳はないのですが(実際その後数日毎朝泣きました)、幼稚園にいた間ずっと泣いていたわけではないらしいということがわかっただけでも安堵したのでした。

 

ちなみに日本の保育園ではお迎えに行くと必ず担任や担当の先生から当日の息子の様子を細かく報告してもらえていたのですが、こちらは何もなし!朝あれだけ泣いていた初日なのに何もなし!笑 こちらから副担任に「うちの子大丈夫でしたか?」と聞いてみましたが、「大丈夫でしたよ」と言われたのみ。いやいや〜色々あったでしょ〜聞きたいんだけど〜と思いましたが、そのような雰囲気でもなくSee you tomorrow!と言われて帰りました。

息子の反応

「今日どうだった?」という問いかけには明確な答えを得ることができなかったのですが(そりゃ大変だったに決まっている)、その日起きたことを少しずつ語ってくれました。『朝はたくさん泣いちゃったけど教室に入ったらすぐ泣き止んだよ』『休み時間は三輪車に乗ったよ』などと車中で語りながら帰宅。

そっかそっかぁ、と感動しながら話を聞く私。おやつもお弁当も完食でき、母は感無量でした。

すると帰宅するなりトイレに猛ダッシュする息子。なんと、『トイレに行きたいって言えなくてずっと我慢していた』と。あぁ…そうだよね。「言えなかったら勝手に行っちゃいなよ」とは伝えていたものの、行っていいタイミングがわからなかったと落ち込んでいました。そりゃそうだよね。

 

何はともあれ、アメリカでの幼稚園初日、本当に本当に頑張りました!

辛いこともたくさんあるけれど、それを糧に成長していけるといいな…と思いました。そして、辛いことの何倍も楽しいことがありますように。

 

以上、幼稚園初日の話でした。

次回の幼稚園シリーズは、先生・授業・Show and Tellなどについて書きたいと思います。