アメリカの幼稚園⑨ 〜アメリカ人のおやつとBirthday Snack〜
こんにちは。
カリフォルニアの公立小学校付属Transitional Kindergarten(以下TK)シリーズの続編です。長くなってきましたが、もうすぐ終わりです。この一連の話、興味ない人には本当に面白くない内容だし、一体どこに需要があるのか…書く意味はあるのだろうか…と自問自答しながら書いています。でも自分の記録を取りつつ、いつか、どこかで、アメリカの幼稚園にお子さんを入れようとしている方のお役に立てる日が来ることを祈りつつ…今日も書いてみようと思います。
・アメリカの幼稚園② 〜ドタバタな申し込みとハチャメチャな予防接種〜
・アメリカの幼稚園④ 〜School Supply Listって何?〜
・アメリカの幼稚園⑤ 〜Back to School Nightと鬼の提出物祭り〜
さて、初日についての記事にもアメリカ人のお弁当やおやつについて記載しましたが、今日は幼稚園に1ヶ月半通って見えてきたアメリカ人のびっくりおやつや、Birthday Snackの風習についてです。
幼稚園に持参するおやつ
おやつの時間がある
アメリカでは幼稚園でも小学校でも、午前中の休み時間(Recess)でおやつ(Snack)を食べる時間が設けられています。
学校にもよりますが我が子の幼稚園ではそのおやつがHealthy snack(健康的なおやつ)であるよう指示が出ています。要は糖分が多いチョコレートやカップケーキは禁止で、フルーツ・野菜スティック・チーズ・クラッカー・シリアルバー・プレッツェル等が推奨されているのです。カリフォルニアは果物や野菜がとにかく安くて新鮮で美味しい!しかもオーガニックのものも豊富!健康的なおやつにしやすいです。
アメリカ人に人気のおやつ
朝登園すると教室の前におやつを入れるカゴがあるので、そこに我が子の分を入れる際に、たまにこっそり他の子のおやつを覗いています。性格悪い姑みたいですね、すみません。
そこから推測する人気スナックランキングは
- シリアルバー
- クラッカー
- フルーツ
といったところでしょうか。普通に市販のシリアルバーや小袋のクラッカーに油性マジックで名前を書いてポーーーンと放り込まれているパターンが多いです。
実際にあった、嘘みたいなびっくりおやつ
そしてクラスの子が実際に持ってきていて、個人的に驚いたスナックランキング
- 韓国のり(小分けパックに直接名前)
- バナナ丸ごと1本(皮に直接油性マジックで名前を書いてカゴにIN)
- 棒付きキャンディー(これのどこがhealthy snackなんだろう)
最初これらは二度見しましたよね。可愛いお弁当箱に詰めたりするのは日本人くらいですよ…。日本人って本当にすごい。キャラ弁なんてすごすぎて尊敬に値します。私は作れないから…。ちなみにうちは大抵ただのタッパーにフルーツ2〜3種とプレッツェルを詰めています。アメリカ人のことどうこう言えない(笑)
先生に棒付きキャンディーをもらった日
ある日息子を迎えに行ったらクラス全員棒付きキャンディーを舐めながら教室から出てきたことがありました。しかもアメリカあるあるの、舌が真っ青になるような着色料まみれのキャンディー。
「え?そのキャンディーどうしたの?!」と聞くと、「先生にもらった」とのこと。きっと何かしらのご褒美的な位置付けなのだと思います。
それにしても日本で幼稚園の年中児に先生から棒付きキャンディーを配り、しかもその場で舐めさせるってなかなか考えられないような…。学校側も、砂糖が少ないhealthy snackを持って来いと言ってる割にキャンディーは配るんだなぁと。アメリカ人的にキャンディーはhealthyなのでしょうか?
Birthday Snack
誕生日にはBirthday Snackを持参し、クラスのみんなをもてなす風習があります。学校によってはお母さんがカップケーキを焼いて持ってくる…なんて素敵なところもあるようですが、うちの幼稚園ではhealthy snackをクラスの人数分小分けにして持参し、朝のうちに担任に渡すことになっています。
最初は「え?誕生日なのに自分がお菓子をプレゼントするの?みんなからもらうんじゃなくて?」と思ってしまったのですが、アメリカ人はお誕生日を迎える側がみんなをもてなすんですね。「祝ってくれてありがとう」という気持ちの現れなのでしょうか…?
我が家の場合
息子の番の時は以下のBirthday snackを人数分ラッピングして持って行きました。
- Trader Joe'sのシリアルバー
- オーガニックフルーツグミ
- Trader Joe'sの100%フルーツジュースパック
果たしてグミがヘルシーなのか?!ということは売り場で5分くらい悩みましたが…。意外と小分けのヘルシースナックって難しいのと、オーガニックと書いてあればなんとなくヘルシーな気がしてしまうので(笑)、それで良しとしました。
1人当たり約2.5ドルのセットを、クラスの24人分。計60ドル(約6,700円)也。ぐはっ…結構な出費。
クラスメイトの場合
新学期になってから色んな子が誕生日を迎え、Birthday snackを持ってきました。誕生日第1号の子が豪華なsnackを持って来たのでみんななんとなく右に倣ったのかは定かでありませんが(うちは完全に参考にさせていただいたタチです)、大体みんなお菓子と飲み物のセットを持ってきます。
いくつか例を…
- フルーツ+チーズ+クラッカー+ジュース
- クラッカー+グミ+ジュース
- グミ+消しゴム+シール+ブレスレット+水
- クッキー+鉛筆+シール+ジュース
等々…。消しゴムやシールなど、もはやsnackでないものもチラホラありましたが、意外とその方が息子は喜んでいました。
アレルギー対策
おやつを持参するとなると、気をつけなければならないのがアレルギー。クラスに何かしらのアレルギーがある子がいるとそれを除去したsnackを揃える必要があるので、事前確認必須です。
余談ですがアメリカにはピーナッツアレルギーの子供が多く、しかも重篤な症状を引き起こすことが多いアレルゲンなので学校も慎重になっています。学校のカフェテリアには"Nut-Free Table"と書かれたナッツアレルギーの子専用のテーブルがあり、テーブル上に絶対アレルゲンとなる食材が乗らないよう細心の注意が払われている模様。
教室以外でも…
このBirthday snackをあげる習慣、幼稚園や学校だけでなく、習い事の場でも適用されるようです。息子は最近こちらで習い事を始めたのですが、そのクラスにもお誕生日の子はsnackを持ってきて配っていました。
以上、幼稚園におけるアメリカ人と「おやつ」についででした。
幼稚園シリーズはこれで一旦お休みです。また息子を通わせる中で何か面白い気付きがあれば投稿していきたいと思いますのでよろしくお願いします。